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苔(コケ)、なんで茶色くなるの?

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2017/8/8 [Tue] 19:04 UPDATE

コケリストの皆さん、こんにちは。
コケクリエイター岡村です^^

今日はコケリウム(苔テラリウム)に入れているコケが茶色くなってしまう事について解説していきます。
その原因の多くは下の3つです。
①湿度(しつど)
②温度(おんど)
③虫などの生物

それでは具体的な事例と共に見ていきましょう。
①湿度
乾燥させすぎたタマゴケ

タマゴケに限らず、コケは乾燥した状態が続きすぎると葉先が茶色くなってしまいます。
乾燥にも強いシノブゴケやホソバオキナゴケでも葉先だけ茶色くなることがあります。

乾燥させすぎたシノブゴケ


乾燥させすぎたホソバオキナゴケ


常に葉が軽く濡れている程度に霧吹きをしてやりましょう。(かと言って与えすぎにはくれぐれもご注意を!)
ラップで容器の口をふさいだり、フタ付き容器で飼育するなど湿度を常に高める方法もあります。
ただし、特に夏場は蒸れやすいのでフタ付容器で飼育される場合は定期的に換気をしてあげましょう。

他にも、

乾燥させすぎたヒノキゴケ

ヒノキゴケは乾燥に弱い種類です。
乾燥させすぎるとカリカリになってしまい葉先が傷みます。
フタ付容器で飼育するなど、常に葉が濡れている状態を維持してあげてください。

②温度
特に夏場が要注意、頭を悩まされる方も多いと思います。
中でもタマゴケやホソウリゴケは暑さに弱いです。
容器はなるべく涼しい場所に置いてあげて下さい。

換気を怠り、蒸れてしまったホソバオキナゴケ

高い湿度+温度で蒸れてしまいます。特に夏場が要注意!
強くて飼育しやすいホソバオキナゴケでも瓶の中がサウナ状態になってしまうと×です。

フタ付容器で飼育したエゾスナゴケ

エゾスナゴケは風通しの良い容器で飼育する事をオススメします。
蒸れるとカビが発生するなどしてすぐにダメになってしまいます。

冬場のヒノキゴケ

暖かい所が好きなヒノキゴケは温度が下がる冬場に状態を悪くする事があります。
冬場は室内のなるべく暖かい場所に置いてあげましょう。

③虫などの生物
ガガンボの幼虫などによるコケの食害が原因の場合。
正直これが一番防ぎにくいと思います。コケや土の中に入った卵を完全に取り除く事はかなり難しいです。

傷んだスギゴケ


園芸用の殺虫剤を使用するのも手ですが、多少なりともコケが傷むリスクがありますのでご使用の際はまず小さな箇所で試すなどしてみて下さい。

あと茶色くなった葉が緑色に戻ることはありません。
しかし、全体が茶色くなってしまってもあきらめてはいけません!

茶色くなった所の付近から復活するタマゴケ

このタマゴケのように秋、冬になると新芽が生えて美しい姿を取り戻すものも多いです。
茶色くなった葉は専用のハサミでトリミングしてあげましょう。


長々とご説明してまいりましたが、いかがでしたか?
この他、光量不足など様々な原因があるので必ずしもこう、とは断定出来ませんが一つでも注意すればより良いコケ飼育が出来ると思います。
上記を参考に楽しいコケライフをエンジョイしてくださいね!

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